50億円・セリエD

フットボールマネジメントシンクロの仲井です。

先日、ローマから北に約20km郊外に出たところにホームタウンを構えるセリエD・ローマシティーFC(Roma City FC)に来季に向けた弊社契約選手の売り込みの為ミーティングとホームタウン視察を兼ねて足を運んできました。

そこで見たものは圧巻の環境でした。
事前に話では聞いていたものの実際にこの目で確かめると想像を遥かに超えてきました。

土地面積は42ヘクタール。
東京ドーム約10個分です。
その中には11人制の天然芝ピッチが7面、人工芝ピッチが1面。
その他8人制ピッチ、フットサルコート、パデルコートなども併設されています。
さらに施設の中にはホテル、レストラン、寮も完備されておりオリンピコスタジアムで行われる試合の際にはアウェイチームが使用するとのこと。

ピッチ、スタンドは2022年に完成、その他施設は2023年内に完成の見込みとのことです。

2500席を設けた公式戦専用ピッチ
丁寧に管理された短めの天然芝
ロッカールーム
アンチドーピング検査室、その他
アウェイチーム専用ロッカールーム入口
審判専用ロッカールーム
スタンド裏側
プール施設
ジャグジー施設(選手は2部連の際ここでリラックスする)
館内併設レストラン
ホームはもちろんアウェイ時もここで食事を摂ってから移動をする
施設内は広すぎて徒歩での移動が困難

この施設は約50億円もの予算をかけて作られており全てこのローマシティーFC自前のものとなっています。
そして驚くべきはセリエDながら施設レベル・大きさがヨーロッパで堂々の2番目を誇るということです。

なぜセリエDでこれほどの予算をかけることが出来るのかというところが疑問の大半を占めるのではないかと思います。

その理由の1つはローマシティーFCのチームオーナーがアメリカにルーツを持つイタリア人で多くの事業をアメリカ・マイアミやフロリダで成功させたことが強い背景です。
その中でも飲食事業に長け、多くの業態を米国内で確立しています。
そしてもう1つの理由がオーナーの出身がローマであること、そして大のサッカー好きということ。
それに加え昨シーズン、オーナーの逮捕、数々の確執と共に最終的にはチーム破綻にまでなってしまった元セリエDのアトレティコフィウッジを買収するチャンスが重なったことでローマシティーFCとしてチームを発足させたのです。

果たしこのチームで契約を勝ち取れる選手が出てくるのか。
今後が非常に楽しみです。

仲井